「でさー、私、言ったの!言っちゃったの!そんな奴とっとと振っちゃえって!したら今度はその子の彼氏の方が相談持ちかけてきてさぁ。ってか知らなくない?存じなくない?結果これって痴話喧嘩でしょ?そんなの犬も食わないから?勝手にやって?ってか何?私は今フリーなんですが?何故その私に話す?なんの当て付けだ?」

「まあまあ。でもあれでしょ?朝比(あさひ)は作れないじゃなくて今は作らないだけじゃん?なら良くない?私なんて誰かと付き合ったこともなければ告白されたこともないんですけど?」

「それはだって、イッチーいるからじゃん」

「ちょっと待って?あいつがいると何?関係なくない?あいつと私はただの腐れ縁。幼馴染。それ以上でもそれ以下でもないから!」

「でもさぁ……」

 わお。

 こっから先はきっと俺の聞いちゃいけない世界だ。

 ってか知らない方がきっと楽。

 そもそも……。

 そう、ここが俺がチームイッチーの一員ではない境界線。