夢の中と現実を行ったり来たり漂いながらつらつらと巡る思考にさっき見た小さな光をみる。
そうか、待たれているのか。
行けないのだから返事をしなくちゃな。
あれ?
俺はどうして行けないんだっけ?
くるくるくるくる回っている。
回っているのは思考か、はたまた自分自身か。
だけど分からないままにくるくるくるくる回り続ける。
ああ、そうか。
彩蓮と行くからだ。
まどろんでいく意識の中、彩蓮の笑った顔が濃く浮かぶ。
くるくると回りながらその笑顔を見ていると願ってしまう。
当日はちゃんと晴れるといいなぁ、と。