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「明日は晴れるといいねぇ」
「はい!晴らしますから花火、楽しみにしててくださいね!」
やっと全ての照る照る坊主の収まる場所を見つけ終わる頃には空はすっかり夜の色を帯びていた。
「全部配れて良かったねー」
彩蓮はどこか誇らしげに空になった袋を振ってみせる。
照る照る坊主が入っていただけだから初めから重くはなかったが、それでも重力に反して空中をたなびく袋によくもまぁあれだけの量を配りきれたなと感心する。
「おばあちゃん達には感謝だね。最初に繋げてくれた駄菓子屋のおばあちゃんも、その後を繋げてくれたおばあちゃんも、声をかけてくれたおじいちゃんも。みんなのおかげで沢山のお家に照る照る坊主を飾ることが出来た」