「分かった。じゃあ、電話しとくからばっちゃの伝から回ってごらん。その方が手っ取り早い」
「わぁ!おばあちゃんありがとう!」
まじかよ。
ここで終わりにしようと思ってた俺は駄菓子屋のばあちゃんの言葉に絶句した。
っ言うかどうしてばあちゃんまでこんなに乗り気なんだよ……。
「成流!行こう!」
ああ、マジか。
行くのか?
本当に?
とか何とかいう暇も抵抗する暇もなく彩蓮に腕を引かれ、傘を開かれ、渡され、俺は再び雨の中を歩かされていた。
「よっちゃんから聞いてるよー。うちには何体下げようかねぇ」
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