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「いやいやいやいや、何の宗教だよ!」

 午後。

 まだシトシトと雨が降っている中を彩蓮と俺は片手に袋を下げて歩いていた。

「強いて言えば日本の宗教?昔は雨乞いのために色んなことをしてたんだもん。似たようなもんじゃない?」

「はぁー」

 なんと俺たちは今、俺のくだらない思い付きを実行すべく袋いっぱいの照る照る坊主を持って町の中を練り歩いているのだ。

 先ず始めに向かったのはあの駄菓子やだった。

 彩蓮がノリノリにその内容を話すと駄菓子屋のおばあさんも何故か乗り気に……。

「あんらぁ、面白そうねぇ。いいんじゃない?うちには何体くれるんかねぇ?」

「おばあちゃんにはいつもかき氷を作ってもらってるから五人あげる!」