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ミーンミンミンミン。
蝉の鳴き声を聞きながら、俺は一人ベンチに座っている。
『私が買ってくるから成流は待ってて』
彩蓮はそう言って駄菓子屋の中へ消えていった。
あらかた図書館で言っていたお詫びとやらを買いに行ったのだろう。
「お待たせー!」
俺の予想通り、彩蓮は両手に一つずつ器を持って帰ってきた。
「サンキュー」
差し出されたのはいつかの日と同じ、練乳のかかった苺のかき氷だ。
「さっきは勝手に席を移動してごめんね」
「まあいいさ。いただきます」
「いただきまーす」
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