というか選んだところで野菜なんだよなぁ。
「わぁー!」
ジリジリ音でもしそうなくらい朝から暑い。
畑で野菜を採るだけなのに帽子まで被ってくる重装備。
そんな格好で。
こんな場所で。
なのに彩蓮は目をキラキラと混じりっけなくわくわくしている。
「何の『わぁー!』だ?」
「綺麗の『わぁー!』だよ?どのお野菜もとても美味しそう。色がとても綺麗。形も色々でなんだか宝物みたい」
「変なやつ」
呆れながら言ったけど、いや、本気で呆れてはいるけれど、そんなこいつに付き合って一緒に来てしまう俺も多分きっと相当変なやつなんだろう。
「えへへ」