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「成流成流なーるー!おはよう!」

「おはよ」

俺は不機嫌ながらも挨拶を返してる自分に尊敬しながら夏休み後半の朝を迎える。

彩蓮が来てからというもの俺は午前中を寝て終えられた試しがない。

それどころか何故か普段より早起きをさせられていた。

「ほら。畑に行こう!今日のお野菜はどれにしようかなー。って!寝ないでよ!起きて?着替えて?畑に行くよ?」

はぁー。

「はぁー」

リアルと心内とダブルでため息。

が、何にしろ俺はきちんと着替えをしているのだからこれくらいは許される。

って言うか許して欲しい。