「サンキュ。そんじゃいただきまーす」
「えへへ。召し上がれー」
「お前も早く食べないと溶けるぞ」
「はあい!」
俺たちは泳ぎ疲れた体でまだ暑い夏の中立ったままかき氷をムシャムシャと食べた。
本当は……、俺は練乳の甘さが苦手で、だから敢えてノーマルないちごのかき氷を頼んだ。
だけど彩蓮はお礼だと、自分が食べたかったであろう練乳のかかった方を俺にくれた。
そのせいだろうか?
その日食べた練乳の味は、昔食べたことのある味よりも程よく酸味があって、不思議と美味しいなと思えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…