「で?この後どうすんのよ」

「ああ、びっくりした。成流くんてばぶっ飛びすぎ」

「ごめんて。だってさぁ、ここら辺でどこかとか行けるレパートリーが少なすぎて。もっと自由に本気で求めてるを言ってみようかなって」

 そう。

 ド田舎真っ盛りのこの土地に、改めて主張するほど行きたい場所などない。

 そんなの聞いてくる方が悪いとさえ思ってしまう。

「まあ、普通に飯食ってカラオケなりゲーセンなりそのままダベるなりが妥当じゃん?」

 沸き立つ面々をクールにまとめに入る中田くん。

 まあ、その通りなのだ。

 結局誰が何を希望しようと行くところなどそれくらいしかない。

 ならば真面目に思案するだけ無駄なことなのだ。