こいつには常識ってもんはないのか?
うずうずとかでなく、身内だからとかでなく、訪ねる時間くらいは節度を持って欲しい。
「ほら、朝ごはんできてるよ。行こう」
「わーかったよ」
俺は布団から起き上がりへそをポリポリ掻きながら台所へと向かう。
まだ眠いさ。
ああ、眠い。
が、俺は嫌と言う程こいつ、彩蓮の性格を知っている。
あそこでいくら抵抗しようとそれが通じる相手ではないのを充分知っているのだ。
「あら、やっぱり彩蓮ちゃんい頼むと成功率百パーセントだわねぇ」
「えへへ」
おい、なんの『えへへ』だ?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…