「なーるー!あーさーだーよー!おーきーてー!」
ユサユサユサ。
「んんー」
布団を引き剥がし。
「おーきーろー!」
「うっるせぇぇぇぇぇぇぇ」
意地になって起きてやるもんかと思っていたのに無理やり瞼を引き剥がされては黙ってはいられない。
「成流、おはよう!久しぶり!」
ちーっす!とでも言うかのようにそいつは右手を額へかざしている。
「はぁぁぁぁぁぁ」
思わず零れ出る盛大なため息。
「彩蓮、お前……。流石に来るのが早すぎじゃね?」
「うん!暗いうちに家を出たの!もう早く来たくてうずうずしちゃってさー」
「はぁぁぁぁぁぁ」