どれくらいたっただろうか。 私は、声も出せず降りる駅まであと1駅という所まで来ていた。 (やめて・・・・・・。誰か。) すると、おじさんは突然スカートの中に手を入れてきた。 (う、嘘でしょ!?) その間も下着の線をなぞるおじさん。 生暖かい吐息が耳にかかる。 「・・・・・・・・・っ!」 言おうと思っても出ない声。 怖くて、行動に起こせない身体。 持っている鞄を強く握りしめたその時。