ピピッ。ピピッ。
目覚まし時計が鳴る音がする。
私は、体を起こし目覚まし時計を止める。
「おはよう。」
朝ごはんの準備をしていたママが挨拶をする。
『おはよう』の言葉の変わりに私は、小さく頷く。
朝ごはんを食べ、学校に行く準備をする。
「忘れ物ない〜?」
玄関で靴を履き替えていると、キッチンの方からママの声が聞こえた。
私のママは、超がつくほど心配性でまるで小学生を相手するような形になっている。
『もう高校生なのに・・・・・。』と思う事があるけれど、心配してくれるママのことを考えると仕方の無いことなのだけれど。
「気をつけてね!」
洗い物を終えたママが、出迎えてくれる。
『大丈夫だよ』と『いってきます 』の合図の右手を上げると、私は玄関の扉を開けた。