私……大丈夫だろうか?

この人との初夜をまともな意識でこなせるんだろうか?

だんだん不安でしかないこの先の展開に、悶々としながら箸を手にしたタイミング。

「あ、……そうだ、ピヨちゃん」

「ぅはぁっい!何ですか!?」

あ、思わず声がひっくり返っちゃったよ。

「……後でいいから生理周期と危険日は教えておいてね」

「あっ……」

そっか、そうだよね。

夫婦なんだから特に避妊管理は…

「危険日には子供出来るまで全力で抱くから」

「っ……………」

「まあ……危険日じゃなくても全力で愛でるけど」

「っ~~~」

「でも……試しにキスしてみる?今すぐ」

「しっ……しません!!」

そんな恐ろしい起爆スイッチかもしれないもの易々と押すような真似できるか!!

思わず目を逸らし無理だと手を前に添えてしまった程。

そんな私に対して僅か先生の口の端が上がったのは気のせいだろうか?

いや、きっと気のせいじゃない。

先生はきっと私に対しては異常な程甘く、異常な程意地が悪い。