だって、さっきまで先生も『キスしたかった』とかほのめかしてたじゃないですか。

で、晴れて問題を解消に両想いになった訳だからして、そこはあのムードのままキスくらいはいくのかと。

そんな言い訳をひたすら心の中で呟いて、羞恥と欲求の狭間でチラリチラリと先生の様子を伺っていれば。

「………先生ね、さっきも言ったように相当我慢して限界ギリギリなんですよ」

「えっ……あ、はい……はい?」

「そんな状態でね、キスしたら絶対に止められない自信あるんですよ」

「あ……あー……はい……はい…」

「で、今日もう平日の朝でしょ?数時間後には病院開くでしょ?月曜の朝の小児科って混むでしょう?」

「えっと……そうですね」

「今盛ったらね、絶対に一日は抱き潰す自信があるし、1、2時間で収められる欲求じゃないんですよ」

「っ………お、……お元気ですね」

「二週間前のピヨちゃんのおかげ様で」

「っ………すみません」

何が恐いって…。

無表情の淡々口調に本能ぎらつく獰猛さが垣間見える事だろうか。

流石に自分の持て余してた欲求なんて飲まれて飛んだわ。

だって一日とか1,2時間じゃ収まらないとか……もう恐怖でしょ。

寧ろこれ以上刺激しちゃならないと、大人しく自分の席に座りこんでしまった程に。