勢いで踏み込んだこの場所もそう。

これ以上踏み込んでいいのか分からず入り口で足は硬直してしまっている。

先生に……近づいていいのか分からない。

もう……痛いのは嫌なんですよ。

こんな苦しい罰は。

「………はあ……」

「っ……」

「………もう……終わりにしようか」

重苦しい溜め息の後のそんな結論の一言。

それには馬鹿正直に肩が跳ねあがってしまった。

自分だってこの関係を突き進める事から逃げ出した癖に。

舞い戻ってみてもこうして踏み込むことを躊躇っている癖に。

いざ、先生からそれを切り出されるとこんな風に怯むなんてどうかしてる。

嫌だと心がざわめくなんて、身勝手すぎるのに。

「っぁ……先_」

「お互いに……限界すぎる」

「…………………」

「罰の与えあいの時間はもう充分だろ……ピヨちゃん」

「っ………先……生?」

一体……何の話なんでしょうか?

どうしてそんな……苦悶に満ちた表情で限界を訴えているんでしょうか?

まるで……先生が罰を受け続けていたように。

限界だと突き崩れたように。

私に赦しを求めるみたいに。