確かに…。
確かに『会いたい』って、またあの声で『呼ばれ』たいって弱った心で思った記憶はあるけどもさ。
何もこんなみっともない再会の場を設けてくれなくてもいいじゃないか神様!?
それとも何ですか?
長年人様の幸せを害してきた私への罰って事なんでしょうか?
だとしたら……大成功ですよ神様。
今の私、心の奈落に真っ逆さまです。
あまりの衝撃にリアクションの不在。
ただ突きつけられたリアルに呆然と懐かしの先生を見つめてしまう中、動きを見せたのは先生の方で。
……と、言っても動いたのは視線ばかりで、それでもジッと固定されたその先を辿ってしまえば。
「…………っ!?」
意図的にではないにしても艶めかしく覗かせていた自分の太腿に固定されていたと思う。
なんならパンツも見えてたし。
思わずシャツの裾で隠す様な動きをしてしまったけれど…。
あれ?
これ自意識過剰とかじゃないよな?
実は別のとこ見てたのを勘違いしたとかじゃないよな?
ってか、今更パンチラ一つでこの過剰反応もどうなの私?
そんなウブいお嬢さん気取るキャラでも性質でもないじゃない?私!!
「いやぁ……」
「っ……」
「俺も歳食ったんだなぁって実感するよなぁ」
「………ど、どういう意味でしょうか?」
ようやく口を開いたかと思えば、やはりマイペースに自己完結な結論が先な先生。
さっきからその発言に振り回され気味な私だからして、今もまた身構えて顔が引きつってしまう。