自分の為してきた恋愛にきっと【恋】だなんて甘く綺麗な響きなんて当てはめてはいけない。

どんなに純粋な想いを抱いて寄り添っていようと、手を伸ばし寄り添うことから…。

いや、想いを馳せた事から既に不純であったのだ。

人様の幸せの陰に実らせ咲かせた恋はどんなに自分にとって価値ある花でも雑草に過ぎないんだろう。

それでも、いつかは自分の方がその庭の主になれるのでは、と愚かな期待を胸に5年。

5年経って…

流石に希望を抱くのも疲れた。

そうして、私は不毛な恋の花を自ら手折って帰郷したのだ。