「現場はスーパーの裏手にある倉庫のなかだ。見守ってはいたが、本人が強く拒否していたため、職場までは見張れなかった。いや、言い訳だな」
「……藤本さん自身が拒否していたなら仕方ないよ」
「今日は十九時までの勤務だったそうだが、十八時半には姿が見えなくなっていたそうだ。同僚が発見したのが十九時半。青果倉庫の奥で倒れていたそうだ」
大きなため息がスマホ越しに聞こえた。
呼応するように自然に私の口からも息が漏れる。
「またナイフで……?」
殺されたの? そう続けることができなかった。
「同じように心臓を狙って刺されている。ただし、今回は背中からだった。逃げ回った様子もないし、倉庫になにかを取りにいったときにいきなり刺されたと思われる」
「手掛かりはないの?」
「目撃者を探しているが暗かったし、たぶん無理だ。裏手には防犯カメラすらなかった。もちろん犯人はそのあたりも下調べをしていたと思うけどな」
「……藤本さん自身が拒否していたなら仕方ないよ」
「今日は十九時までの勤務だったそうだが、十八時半には姿が見えなくなっていたそうだ。同僚が発見したのが十九時半。青果倉庫の奥で倒れていたそうだ」
大きなため息がスマホ越しに聞こえた。
呼応するように自然に私の口からも息が漏れる。
「またナイフで……?」
殺されたの? そう続けることができなかった。
「同じように心臓を狙って刺されている。ただし、今回は背中からだった。逃げ回った様子もないし、倉庫になにかを取りにいったときにいきなり刺されたと思われる」
「手掛かりはないの?」
「目撃者を探しているが暗かったし、たぶん無理だ。裏手には防犯カメラすらなかった。もちろん犯人はそのあたりも下調べをしていたと思うけどな」