窓の外の雪は激しさを増して、まるで世界を白く染めているようだ。
真っ白な世界をしばらく眺めてから、電話機の横にある小さな祭壇に視線を移す。
兄の来斗の写真がにこやかに俺を見ている。
「母さん元気になったって。よかったな、兄ちゃん」
俺の言葉に、兄はうれしそうに笑ったように見えたんだ。
完
真っ白な世界をしばらく眺めてから、電話機の横にある小さな祭壇に視線を移す。
兄の来斗の写真がにこやかに俺を見ている。
「母さん元気になったって。よかったな、兄ちゃん」
俺の言葉に、兄はうれしそうに笑ったように見えたんだ。
完