「おはよう、ユイくん」 「おはよう」 ユイくんこと、棗 由都は私の幼馴染だ。 「今日もいい?」 端正な顔立ちをしているなぁ…と改めて思いつつ答える。 「いいよ、お父さん帰ってくるんでしょ?」 「まぁね」 ユイくんのお父さんが帰ってくる日だけ私の家に泊まっていく位の仲だ。 そして、いつしか私は、ユイくんに恋をしていたらしい。