「さて、家まで送るよ。」
「いえ、大丈夫です。それより話の続きをしてください。」
何だかはぐらかされそうな気がして、私は食らいつく。
胡桃さんは大きなため息ひとつ、まるで小さい子に言い聞かせるように言った。
「あのさ、女性が夜遅くに一人で歩いてたら危ないよ。話なら歩きながらしよう。」
優しさで言ってくれているハズなのに、それさえも素直に受け取れず、ひねくれた返事をしてしまう。
「こんな背が高くて可愛げのない女は誰も興味示さないから大丈夫です。名前だって男っぽいし。“つばさ”なんて、どこかのサッカー漫画みたいでしょう?」
そう、あずささんみたいに小さくて可愛い人が心配されるべき人。
私なんて別に可愛くないしデカいし、名前も男っぽいし。
不貞腐れる私に、胡桃さんは何故かお腹を抱えて笑い出した。
なぜそこで笑うのか…。
「いえ、大丈夫です。それより話の続きをしてください。」
何だかはぐらかされそうな気がして、私は食らいつく。
胡桃さんは大きなため息ひとつ、まるで小さい子に言い聞かせるように言った。
「あのさ、女性が夜遅くに一人で歩いてたら危ないよ。話なら歩きながらしよう。」
優しさで言ってくれているハズなのに、それさえも素直に受け取れず、ひねくれた返事をしてしまう。
「こんな背が高くて可愛げのない女は誰も興味示さないから大丈夫です。名前だって男っぽいし。“つばさ”なんて、どこかのサッカー漫画みたいでしょう?」
そう、あずささんみたいに小さくて可愛い人が心配されるべき人。
私なんて別に可愛くないしデカいし、名前も男っぽいし。
不貞腐れる私に、胡桃さんは何故かお腹を抱えて笑い出した。
なぜそこで笑うのか…。