悩んで悩んで悩んだ結果、

【胡桃さんに彼女がいるなら、遠慮します】

そう書いたところで、送信ボタンをタップできない私がいた。

だって、行きたいんだもん。
胡桃さんとインドカレーのお店行きたい。
私も気になってたお店。
趣味が合うような気さえしてくる。

ううん、それよりも、胡桃さんに会いたいんだ。

送ろうとしていたメッセージを削除する。
指が勝手に動いて、

【私もそのお店気になってました。行きたいです!】

今度は躊躇うことなく送信していた。

【趣味が合うね。また土曜がいいかな?】

あんなに悩んでいたハズなのに、胡桃さんから“趣味が合う”と言われると嬉しくて顔がにやけてしまう。

もうこの気持ち、止められないよ。