その言葉に平松君のほうを向くと、既にコップには飲み物が注がれていた。



「今の、莉奈には内緒な」



人差し指を口元に持ってくると、少しだけ口角をあげた。



「・・・」

「こんっのー!リア充め!!」

「ちょ、大・・・っ、危ねぇ!!」



後ろから勢いよく肩を組まれた平松君は危うく飲み物をこぼしそうになっていた。


そんな彼の肩に手を回した日向君の手に握られているコップには既に、先程まであったものがなくなっていた。



「調子のんなよー!」

「うるせぇ。耳元で大声出すな」

「見直したぜ平松!」

「はいはい。っていうかお前、もう飲んだのかよ。先戻ってるぜ」