澪は稚尋のことを、瑛梨奈に話した。
すると、瑛梨奈は笑って答えた。
「好きなんだよ、きっと!」
「え?」
瑛梨奈の言葉の意味が、澪にはイマイチよく分からなかった。
「稚尋って、けっこう女子の間では人気高いんだよ?まして、自分から女の子に声かけることなんてないし」
“稚尋って、けっこう女子の間では人気高いんだよ?”
納得は出来る。
あの容姿で、モテない訳がない。
「ふ~ん」
澪は平然を装って、静かにそう答えた。
「稚尋……澪が好きになったんだよ、きっと♪」
瑛梨奈の言葉に、澪は思わず目を見開いて驚いた。
でも、もしそうだとしたら?