互いの唇が離れると、カサカサ乾く空気が感じられる。


澪は流れる涙を拭い、稚尋を睨み付けた。


しかし、稚尋には何の効果も発揮しない結果になる。



「俺のこと、忘れないように……姫」



稚尋は眉を下げ、ニヤリと微笑んだ。



「最っ低……!」



「はっ。今に俺しか見えなくなるさ」



稚尋は自信に満ちた表情で笑っていた。



「馬鹿じゃないの!?大っ嫌い!」



出会ってわずか一日。


意地悪な美少年に、大切なファーストキスを奪われました。








★秘密の告白

【END】