しばらく瑛梨奈は黙り込んだ。



そして、言った。



「何……言ってんの?だからえりは澪が大嫌いなんだよ!!!」



澪の顔面目掛けて、瑛梨奈の平手打ちがとんでくる。



先程立ち上がったばっかりだったけど、また転ぶのか。



そんなことを感じながら、澪は瞳を閉じた。



瑛梨奈の気が済むのなら、もうなんだってよかった。


澪は覚悟を決めた。



そして快音が、空に響いた。