「泣いた?澪は泣けばいいと思ってる!……稚尋も、同情したんじゃない?」
「……違っ……!!」
「何も違くなんかないでしょう?澪は、稚尋に気に入られてる……でも、そのうち捨てられるけどね」
瑛梨奈が座り込む澪を見て、同じように座り込んだ。
そして、笑った。
「えりが……壊してあげる……」
スッと、瑛梨奈の手がのびてくる。
ここは中庭と言っても、普段は人が立ち入らない場所。
誰も助けてはくれない。
もう……だめだ。
澪の頬に、鈍い痛みが走った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…