やだ。


私、何言ってるの?

こんなこと言っちゃだめ。

これじゃ私、ただのめんどくさい女になっちゃう……。



だけど、歯止めがきかなかった。



そんな澪に背を向け、稚尋は力無く笑い、言った。




「親友だから、尚更言えねぇよ……」




涙で視界が歪む。


カッコ悪い。



冷たい扉の音が、無情にも澪の耳に届いた。



「なんでよ……稚尋」



涙がとまらなかった。






★恋の進展


【END】