「さっきの……話を信じたとしても、それはいきなりちょっと……。そうよっ! 信じたら余計に信じれないっ。ちょっと待って。なんか全部分かんなくなって、きた……?」
「ああ。さっきのタイムスリップは嘘だよ」
「……はいっ……?」
「だって、日紫喜はじいさま関連を絡ませないとボクに興味持ってくれないからね」
そんなことで、あんな壮大な嘘を?
「……」
「でも中止だ。ボクがばあさまの、あの子の初恋を引きずっているからと言われてしまいそうだからね」
「そうなるでしょ!! てか、そもそもわたしをって。間宮くん彼女いるでしょ。隣のクラスの美人」
「とっくに別れた。知らなかったのか。悲しいね」
「知らないわよっ。なんでそこで悲しむのよっ。もう何処に話の筋があるのかも見失っちゃったよっ!!」
ちょっとドラマチックなタイムスリップや初恋の話、嘘や衝撃的な言葉の渦にわたしは飲み込まれてしまった。