何度呼びかけても返事をしないローズ。


「仕方ねぇな……」


アリムは呟き、薬を自分の口に入れた。


2人の様子を見ていた街人たちは、察したように顔そむける。


「ぜってぇ、死ぬなよ」


そう囁き、ローズに口移しで薬を飲ませたのだった……。