でも、それでもよかった。


均等に、みんなが助かるならば。


「行こう、ホワイト」


いつものように竜の背中にのり、アリムは言う。


「わかりやすいように、街の端から順番にだ。わかったな?」


「キュゥっ!」


ホワイトは頷き、そしてまた空を泳ぐのだった。