もう間に合うかどうかギリギリなのだ。


「あたしなら大丈夫。国につけば、お父様が助けてくれる」


何年も助けに来なかった親など、信用はできない。


でも、今はそんなことを言ってここにとどまっている時間などなかった。


「本当に、大丈夫なんだろうな?」


嘘をつくなよ。


そんな目で、アリムが見つめてくる。


ローズはそれに微笑み、頷いた。


「大丈夫よ、絶対に」


保障なんて、どこにもない。


国王とローズの関係を知ったアリムにも、それはわかっていた。


「わかった」


でも今はその言葉を信じ、行動するしかなかった……。