「おばあさま! ありがとう! 守ってくれて、ありがとう!」 幼い頃なら愛を知らない姫を拾ってくれて。 不器用ながら、愛してくれて。 ローズは、魔女の白馬が視界から見えなくなるまで、その場で手を降り続けたのだった。