それからはもう、必死だった。
とにかく胃に果実を入れることだけに夢中だった。
だから、気づかなかった。
実を千切った場所から、白い樹液がトロリと流れ出し、それがゆっくりゆっくり枝を伝って落ちていく。
木の足元にいたリスのような生き物が、それに気づいてその場を飛びのいた。
白い樹液はジュッと音を立てて、リスが飛びのいた下にいた小さな虫を溶かしてしまったのだ。
そうこの木には毒があったのだ。
それに気づかず、3つ目の実を千切ったローズは喉の痛みを感じていた。
何度かむせこむが、それが取れることはない。
喉の痛みは次第に強くなり、手足が痺れをもってくる。
「なに……?」
思わずローズは手に持っていた実を落としてしまう。
立っているのがやっとという状態で、ヨロヨロしながら水を探す。
水の音は次第に近づき、小さな滝と、その下の澄んだ湖を見つけたときは泣き出しそうな顔をしていた。
ローズは湖に顔ごとつけ、その水を体内へと流し込む。
でも……。
飲んでも飲んでも消えない喉の痛み。
手足のしびれは更に悪化し、もう感覚がないほどだ。
とにかく胃に果実を入れることだけに夢中だった。
だから、気づかなかった。
実を千切った場所から、白い樹液がトロリと流れ出し、それがゆっくりゆっくり枝を伝って落ちていく。
木の足元にいたリスのような生き物が、それに気づいてその場を飛びのいた。
白い樹液はジュッと音を立てて、リスが飛びのいた下にいた小さな虫を溶かしてしまったのだ。
そうこの木には毒があったのだ。
それに気づかず、3つ目の実を千切ったローズは喉の痛みを感じていた。
何度かむせこむが、それが取れることはない。
喉の痛みは次第に強くなり、手足が痺れをもってくる。
「なに……?」
思わずローズは手に持っていた実を落としてしまう。
立っているのがやっとという状態で、ヨロヨロしながら水を探す。
水の音は次第に近づき、小さな滝と、その下の澄んだ湖を見つけたときは泣き出しそうな顔をしていた。
ローズは湖に顔ごとつけ、その水を体内へと流し込む。
でも……。
飲んでも飲んでも消えない喉の痛み。
手足のしびれは更に悪化し、もう感覚がないほどだ。