「んな悠長なこと言ってる場合じゃねぇんだよ、こっちは!!」


イラついたように怒鳴り、強引にローズの腕を掴む。


その華奢すぎる体は強引に引きずられて窓辺へと移動した。


竜が背中をピッタリと窓辺にくっつけてくる。


よく飼いならされた竜みたいだ。


「乗れ」


「あ、あたし竜になんか乗った事ない!」


「安心しろ、こいつは噛みついたりしない」


(そんなこと言われたって!)