その場に肩ひざをつき、箱を開けてローズの前に掲げる。


「俺と、結婚してくれ」


キラキラと光る指輪


ローズは思わずアリムに抱きついていた。


「はい!!」


「もう、塔には帰さない」


「えぇ」


「誰にも、奪われたりしない。ずっと、永遠に、俺のものだ」


そして、再び唇は重なりあった。


それは、喜びで流した暖かな涙の味がした……。



END