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待ち合わせ場所は塔と街の中間地点。


ちょうど2人が抱き合った、あの洞窟だった。


先についたのはアリムで、しばらく待っていると空に赤いひも状のものが見えてきた。


それはあっという間に近づいてきて、そして洞窟の前で止まった。


赤い竜に乗った、ローズだ。


「おまたせ、アリム」


「あぁ、待ちくたびれた」


そう言い、ローズを抱き抱えるようにして竜からおろす。


そして、2人はそのまま強く強く抱き合った。


2匹の竜が、少し頬をピンク色にそめて目をそらす。


今日はアリムとローズにとって特別な日だった。


「ローズ、聞いてくれ」


「なぁに?」


ローズから身を離し、アリムはポケットから小さな箱を取り出した。