2人が出会ってから、2年が過ぎていた。


アリム20歳の1月31日。


「じゃぁ、行って来るよ」


昔のようなボロ切れは、もう着ない。


服も靴も、腰に挿している剣も、すべて新しくなっている。


店内も、ローズの意見を採用しキッチン用具も取り揃えるようになっていた。


そして、一番かわったのはホワイトだった。


稼いだお金で隣の土地を買い、ホワイト用の小屋を作ったのだ。


その場所は快適らしく、いつもホワイトの楽しげな声が店まで届いてきていた。


「行ってらっしゃい」


サリエが店から手をふる。


「行くぞ、ホワイト」


「キュウ!」


ホワイトは返事をし、空高くまい上っていった……。