私の態度が悪いのも否定はしないけれど、父さんはいつまでたっても私を信用してはくれない。

事あるごとにぶつかって、
その度に悔しくて、仕事を休んで飲みに出た。

酔いつぶれ深夜に帰り、父さんに怒鳴られる。

その繰り返し。

兄さんは呆れていて、母さんは泣いている。

やはり、私はこの家のお荷物。


そうなある日、いつも以上に叱られた私は家を飛び出してしまった。


だからといって、行く当てもなく、

結局向かったのはお姉ちゃんのマンション。

我ながら、寂しい奴だと思う。