そのまま病棟に上げられてしまった私。
部屋は個室の特別室。
贅沢だなあと思いながら、ベットに横になった。

すぐに大樹もやって来て、渚と月子先生と3人で話し込んでいる。

ちょっとちょっと、私の体なんですけれど。
そう言いたかったけれど、やめた。
みんな私を心配してのことだから。

午後には、母さんが着替えや日用品を持って現れ、
夕方にはみのりさんと渚のお父様も来てくださった。

「おやじは明日沖縄に帰るから」
渚に言われ、
「色々ありがとうございました」
と、お礼を言った。

沖縄の病院も救急外来を持つような大きな病院だと聞いた。
そこの院長であるお父様は、きっと忙しいはず。
その時間を割いて数日間ここに滞在してくれた。
それだけで、渚が大事にされているのが分かる。