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 いつでもいちばんに応援してくれて、誰よりも理解してくれて、背中を押してくれたはずの双子の兄が言った。

『ずっと一緒なんてありえないよ』

 弱くて、弱くて、それでも夢を諦められなかったあの時。
 ファインダー越しのあいつは、子供を諭すような瞳で私を貫いた。

『あんただけには言われたくなかったよ』

 1人で生きていけるかなんてわからなかった。誰よりいつも味方でいてくれた双子の片割れさえも、私に普通の道を歩むべきだと諭したから。
 でもそれが引き金だった、私が変わる理由になった。
 いつでも廻っていく世界においていかれないように、周りが揃えて歩く道から少し外れた場所で、わたしはわたしで、生きていくんだって。


─────『Juju 初作品集 センチメタル ウェンディ』 第1項より



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