「あのあと相田さんに『芽衣って呼んで』って言われたんだよな。さすがに呼び捨てはどうかと思うから、芽衣ちゃんって呼ぶことにしたけど」
その言葉に、胸が鉛のようにずしんと重くなった。相田さんはどんどん智基くんとの距離を縮めていく。
「だから、川口さんのことは“実織ちゃん”って呼んでもいいかな?」
「えええっ!?」
智基くんの言葉に驚いて思わず大きな声を出してしまい、恥ずかしくなって体を縮込める。
「ダメかな?」
智基くんに顔を覗き込まれて、私は首を左右に振った。嬉しすぎてうまく口が動かず、つかえながら言う。
「ダ、ダメ、じゃない、よ。す、すすごく嬉しい」
「よかった。同じ学部だからもっと仲良くなれたらいいなって思ってたんだ。ゴールデンレトリバーつながりもあるしね」
智基くんがいたずらっぽい笑みを浮かべた。二重の茶色い目をキラキラさせたその表情に、胸がきゅんとする。ああ、どうしよう。智基くんのことが好き。本当に好き。どんどん好きになってしまう。もっともっと近づきたいって欲張りになる。
その気持ちに押されて、勇気を出して言葉を紡ぐ。
その言葉に、胸が鉛のようにずしんと重くなった。相田さんはどんどん智基くんとの距離を縮めていく。
「だから、川口さんのことは“実織ちゃん”って呼んでもいいかな?」
「えええっ!?」
智基くんの言葉に驚いて思わず大きな声を出してしまい、恥ずかしくなって体を縮込める。
「ダメかな?」
智基くんに顔を覗き込まれて、私は首を左右に振った。嬉しすぎてうまく口が動かず、つかえながら言う。
「ダ、ダメ、じゃない、よ。す、すすごく嬉しい」
「よかった。同じ学部だからもっと仲良くなれたらいいなって思ってたんだ。ゴールデンレトリバーつながりもあるしね」
智基くんがいたずらっぽい笑みを浮かべた。二重の茶色い目をキラキラさせたその表情に、胸がきゅんとする。ああ、どうしよう。智基くんのことが好き。本当に好き。どんどん好きになってしまう。もっともっと近づきたいって欲張りになる。
その気持ちに押されて、勇気を出して言葉を紡ぐ。