相田さんは智基くんのことが好きなんだな。アピールがすごいもん。智基くんは相田さんのことをどう思っているんだろう。やっぱり相田さんみたいなかわいい子に好かれたら悪い気はしないよね。悪い気はしないどころか、好きだったりして……。
胸がズキンと痛んだ。その傷みを紛らわせようと、お茶碗を取ってご飯を口に入れる。もぐもぐと食べていると視線を感じ、チラッと顔を上げると相田さんと目が合った。さっきまでとは打って変わって、刺すような鋭い眼差しだ。お邪魔虫って言いたいのかもしれない。大きな目で睨まれると、迫力があって怖い。
でも、私だって智基くんのことを好きなんだよ。智基くんはまだ相田さんと付き合ってないじゃない。
心の中で反論しながら黙ってご飯を食べていると、智基くんが口を開いた。
「昨日のドキュメンタリー番組見た? いろんな国を特集してるから、おもしろくて毎回見るんだけど、あの番組の主題歌、好きなんだよねー」
その番組なら何回か見たことがある。主題歌を歌っているのが、私の好きなバンドだからっていうのもあるんだけど。
「わた、私もあの番組好き。主題歌のCDも持ってるよ」
智基くんが私を見た。
「そうなんだ! よかったらCD、貸してもらえないかな?」
もちろん、と答えるより早く、相田さんが口を挟む。
胸がズキンと痛んだ。その傷みを紛らわせようと、お茶碗を取ってご飯を口に入れる。もぐもぐと食べていると視線を感じ、チラッと顔を上げると相田さんと目が合った。さっきまでとは打って変わって、刺すような鋭い眼差しだ。お邪魔虫って言いたいのかもしれない。大きな目で睨まれると、迫力があって怖い。
でも、私だって智基くんのことを好きなんだよ。智基くんはまだ相田さんと付き合ってないじゃない。
心の中で反論しながら黙ってご飯を食べていると、智基くんが口を開いた。
「昨日のドキュメンタリー番組見た? いろんな国を特集してるから、おもしろくて毎回見るんだけど、あの番組の主題歌、好きなんだよねー」
その番組なら何回か見たことがある。主題歌を歌っているのが、私の好きなバンドだからっていうのもあるんだけど。
「わた、私もあの番組好き。主題歌のCDも持ってるよ」
智基くんが私を見た。
「そうなんだ! よかったらCD、貸してもらえないかな?」
もちろん、と答えるより早く、相田さんが口を挟む。