数週間後、ミリカは、いつものように「MaGistic Security Guard」のメンバー達といた。だが、そこへ、銃を持った男達が何十人もやって来た。





〝バン〟





「何だ?」

「おい!ここに、動物の言葉が解る娘がいるだろ?」

「何でそれを!?それに、何でここが分かった?」

「その娘の事は有名だよ。何でここが分かったかなんて簡単だ。

その娘は、大体、ここのリーダーであるお前と一緒にいるんだからな」

「くっ!!この娘に何の用がある!?」

「ソイツのその能力を使えば、良い金儲けになると思ってな~!!だから、さぁ、大人しくソイツを渡せ。そうすりゃ、何もしねぇでやる」

「この娘は、道具じゃない!!」





〝バン〟





「クソッ!!仕方ない!!皆、戦うぞ!!」

「了解!!」





ギーゼフ以外のメンバー達は、ガムを噛んだ。





「えっ!!こんな状況でガム!?」

「あ~、そうしないと、戦えないんだよ」

「えっ!?どういう事!?」

「詳しい話は後だ!!」





皆、ガムを膨らまし、そして、弾け、消えた。





「あっ!!コレ、あの時も同じだった!!」





その時、ミリカは、ゼドルと出会った時の事を思い出していた。





「おい!!大人しくしてるヒマなんかねぇぞ!!俺達は、のんびり待ってやるほど気が長くねぇんだ!!」





〝バンバン〟





「ンなこたぁ、言われなくても分かってるよ!!」

ゼドルは、銃弾を止め、ひっくり返らせて飛ばした。





〝バババババン〟





〝グシュアッ〟





銃弾は、男達の手や腹などに当たり、男達はケガをした。





「うわ~~~っ!!!」





ミリカは、

(コレは、あの時と同じ魔法だ!!)と思った。





「仕方ない。今は、手加減してる余裕なんてない。お前ら、あとは

何とかしといてくれ!!俺は、ミリカを連れて逃げる!!」

「了解!!」