「じゃあ、今日は何しよ。あ、そうだ!!

アーチフィス、〝音楽〟聴いてみない?」

「〝音楽〟ですか?」

「え?アーチフィス、音楽、知らないの?」

「いえ、知っていますが、遊舞さんのような年齢のお方が

音楽を聴くというのが、少し意外で・・・」

「失礼だな~!!どんな年齢でも、音楽って、楽しいんだよ!!!」

「そうなんですか」





遊舞は、アーチフィスに

CDで〝J-POP〟の色々な曲を聴かせた。





〝♪~〟





「なるほど」

「ん?どうかしたの?」

「いえ、〝音楽というのは、こういうモノもあるんだな~と

思いまして〟」

「え?アーチフィス、〝J-POP〟聴いた事ないの?」

「はい。私は、元々は、イギリスに住んでいたので」

「そっか~。まぁ、アーチフィスにとっては、

色んなモノが、まだ見慣れないモノばっかだもんな~。

でも、〝J-POP〟も、なかなか良いでしょ!?」

「はい。良いとは思います。

こういう文化もあるのだという事が良く解りました」

「え?何か、曖昧な感想だな~・・・他に何か感想ないの?」

「・・・それ以外には、ありませんね」





遊舞は、

(・・・そっか~。やっぱり、アーチフィスには、

〝面白い〟って事がどういう事か解らないんだな)と思った。