その後もしばらく歩いて、

遊舞は、泳含め、また、他の子達と1人ずつ別れ、

最後は、また、遊舞だけが1人で歩いていた。





その時、遊舞は、その、さっきの、

泳が言った事について1人で考えていた。





「ん~。さっき、泳は、あんな難しい事言ってたけど、

良く考えてみたら、どういう事か、

解らないでもないな~。泳が言ってた機械が今、

当たり前のようにこの世界にあるのもそうなんだけど、

それだけじゃなくて、僕の大好きな〝Limitless Chance!〟から

アーチフィスが飛び出してきて、しかも、それで、

会話が出来るだけじゃなくて、現実でも操作出来て、

ゲームと同じように、魔法を使わせる事まで出来ちゃうなんて事が、今、本当に起こってるんだから」と独り事を言った。





しかし・・・・・・





「今日、1組で起こったっていうあの事は、

一体、何だったんだろう?」とも言った。





遊舞は、

「普通ならありえない現象が現実世界で起こる」という現象も、

既に、アーチフィスによって体験しているし、

また、アーチフィスによって、

現実世界で魔法を目の前で見ているので、

泳の言っていた事は、後々、冷静になって考える事で

理解出来たのだが、まだ、今日、昼休憩に遊舞の学校で起こった、

「どこからともない、良く解らない現象によって、

6年1組の生徒達がケガをした」という事件が、

まだどういう事なのか見当もつかず、その真相を知らなかった。