ユストは優等生から手に負えない問題児に成り果ててしまった。ユスト本人は以前とまったく変わりがないのに、周囲は彼を化け物でも見るよう目で見るようになった。
 ユストは悲しかった。何がいけないのかわからなかった。本当のことを知ることは罪なのだろうか、と悩み苦しんだ。
 だが、そんな化け物を求めている場所があった。
 聖都教皇庁特務第八課。通称『青の信徒』。それは深い青色の法衣をまとう者たちの集団であり、聖都教皇庁の有する暗躍謀略機関である。
 ユストは彼らのもとに招かれ青の信徒の一人となった。そして日々、神のため、人々のため、ルエズス教のため力を尽くしている。
 今日もユストは彼の『対話室』でいろいろな人から話を聞くのである。
 あらゆる手段を使って、真実を話してくれるまで。