やり外そうとすれば首輪は締まり、奴隷を絞め殺す。
 だがしかし、その首輪をユストは片手で軽々と外して見せた。ユストが右手で首輪に触れると、触れた部分からバチっと火花が上がり首輪は千切れた。
 ユストは千切れて外れた首輪をレリナに渡す。
「あなたは自由です。自由ですよ」
「じ、ゆう……?」
 突然のことにレリナは驚き、言葉もなく呆然としたまま首輪を眺めている。
「あなたは神から自由を与えられた。そして、神はその正義に反しない者には自由を与え続ける」
 突然のことでレリナは笑っていいのか泣いていいのか喜んでいいのかわからなくなっていた。彼女はただ呆然と首輪を見つめ、そんなレリナをユストは優しく見守っていた。